高まる光環境に対応

Solar weekly vol.9/トピックス2(1994.4.1 FRI 発行の記事です)

三洋電機東京製作所・ソーラー光ダクトシステムを開発

【ソーラー光ダクトシステム】
裏面に細かいプリズムを形成した高透過性の円形板を水平方向に2枚重ね、円回転できるようにした。プリズムの切口の角度は上板・下板でそれぞれ異なるところがポイント。

三洋電機東京製作所がこのほど開発した採光システムは、プリズムの原理を応用し、太陽の位置がどこにあっても簡単に屋上から太陽光を採光できる高効率を目指している。これまでにも、太陽の動きに合わせてレンズや反射ミラーの向きを変えることで、常に所定の位置に太陽光を導く追尾装置を備えた「可動式採光システム」は数多く考案されている。しかし、従来の採光装置では、太陽からの直達光の方向を制御する方式であるため、光の方向が定まらない天空光には利用できない。

同製作所で開発した「ソーラー光ダクトシステム」は、水平に設置した2枚のプリズム板を回転させるだけで入射角の変化に対応できる。2枚のプリズムによる合計4回の屈折を利用して太陽の追尾を行い、常に太陽からの直達光を鉛直方向に導くように制御する。この制御機構は、太陽の方位や高度の変化に対して各プリズムを水平面上で回転させるだけの単純なメカニズムで、太陽の高度が高くなるにつれ両プリズムの方向にねじれ角を与えるように回転させて行くと、光線の方向を常に真下方向に収束させることができる。また、「ソーラー光ダクトシステム」の採光技術は、様々な分野への応用が考えられる。

植物の炭酸同化作用を利用して炭酸ガスを固定化すると言う地球環境保全を目的とした国家プロジェクトでは、その光源に太陽光採光システムが用いられている。その他、光ダクトシステムに空調や換気機能を加えれば、クリーンな光と風を取り込むこともできるなど、同社では今後も「ソーラー光ダクトシステム」の普及に力を注ぐ方針だ。

従来は単に明るさだけが優先されてきた照明機器も、最近では少しでも自然に近い光を得ようと、波長の分布や色・温度などを考慮した商品が次々と開発されている。

◎三洋電機 03-3835-1111

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