琉球大大学院生、テフロンを採用した「海水淡水化装置」で、日本太陽エネルギー学会・奨励賞を受賞

Solar weekly vol.19/トピックス(1994.6.17 FRI 発行の記事です)

このほど琉球大学大学院生の大城健一さん(※ 6)は、「テフロンネットを用いた高性能コンパクト太陽熱蒸留器に関する研究」で、日本太陽エネルギー学会から奨励賞を受けた。装置は、太陽熱で暖められた海水から出る蒸気を凝縮させ、採取・貯留する「海水淡水化装置(特許申請中)」で、これまでも同種のアイディアはあったが、熱効率の悪さが指摘されていた。

今回、大城さん考案の装置は、水や油をはじく性質が優れているテフロンを使うことで、海水と淡水が混じらず、また従来は10〜15ミリの幅の海水と淡水の布の間の空間だった部分に2ミリ程度のテフロンを挟むことで装置のコンパクト化を図ることを可能にしている。さらに、層と層の間に熱伝導率を高める金属板を採用し、層を発重にも重ねることで太陽エネルギーを逃がさないのも特長となっている。

計算では、7月から9月の夏場だけで、1平方メートルの集熱板使用の装置で、1日当たり35リットルの水の採取が可能。現在、砂漠地帯などで実用化されている装置の10倍、また従来の同種の試験的装置の5割地の淡水化が見込まれる。今後は装置のサビや耐用年数、メンテナンスなどの研究が必要としている。


(※6) 大城健一さんは、琉球大学大学院・工学研究科2年生。「海水淡水化装置」については、大学4年のときからテーマにしてきたが、テフロンを採用した今回の装置を考案し、昨年末に日本太陽エネルギー学会で発表した。

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