Solar weekly vol.11/トピックス1(1994.4.15 FRI 発行の記事です)
人工環境にたよらない設計/マレーシア

マレーシアの建築家ケン・ヤング氏 は、アジア・亜熱帯地域における風、雨、光と影などの厳しい自然環境との適合を重要課題としてとらえ、高層建築の新しい姿を模索している。
日本も含めた文化圏における多くの近代建築には、今日まで発達してきた人工的環境技術に依存するあまり、気候風士との関わりを充分に考慮することなく造形をもてあそぶ傾向が認められる。そうした中で、ケン・ヤング氏は、設計の根底にその土地の気候風土を据えて考える正道を歩む数少ない建築家として、その建築は高い評価を得ている。
彼の高層建築「メナラ・メニシアガ」には、バイオクライマティックなアプローチを適用させる様々なシステムが組み込まれており、パッシブ式低エネルギーの工夫 や屋上には将来エネルギー供給のもととなる太陽集熱パネルが設置できるようになっている。

◎日射量の大きい東と西側の窓の外には、除け用のルーバーが付けられ、歴内への熱吸収率を低く抑える。一方、日射量の少ない北と南側はカーテンウォール式のガラス張りにし、眺望と自然換気をたっぷり取り入れている。
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