Solar weekly vol.16/トピックス1(1994.5.27 FRI 発行の記事です)
太陽光発電で国際貢献/四国グループ
四国電力の関係会社、四電技術コンサルタントと四国総合研究所は、太陽光発電の技術を生かし、キリバス共和国の電化計画に貢献している。
キリバス共和国は、太平洋戦争の激戦地となった南大平洋諸島の中にある。南海に点在する33の島々のうち20の島に住民が住んでいるが電力の確保が難しく、南タラワの一部のみにジーゼル発電の電力が供給されている状況で、住民のほとんどはランプに頼る生活をしている。
プロジェクトの発端は6年前に遡り、通産省が、離島などで利用されている太陽光を国際協力に生かすため、同共和国に電化計画の調査団を派遣したことに始まる。
これにより、キリバス共和国政府が日本に電化の協力を求めてきたのを受けて、国際協力事業団が技術協力を行うこととなり、太陽光技術のノウハウをもつ四電グループに委託した。92年から2年計画で約2億円の予算で地方電化計画の調査を実施。村落調査と社会ニーズ・影響調査を踏まえ、同共和国の北タラワでシステム設計し、個人住宅の照明用として利用する独立型太陽光システム(※1)を導入する運びとなった。

システムの据付工事は6つの集落で、住宅55戸、集会場1ヶ所に行い、11ワット1灯とフワット2灯の蛍光灯に明りを灯すことに成功した。シテスム設置後1年ほど運転してきたが、これまで停電などのトラブルもなく、機材一式はこの春、四電グループから同共和国に引き渡された。
また、工事と並行して、設備の点検・修理のためにキリバス政府が設立した会社・S ECの経営指導や技術指導を、東京と四国でそれぞれ一カ月ずつ実施した。四電グループでは、今回の経験を生かして、南太平洋諸国など太陽光発電に適した所での国際協力をこれまで以上に積極的に進めて行くとしている。
◎四国電力(株)/0878-21-5061
(※1) システムは、一戸ずつに高さ5メートルのポールを立て、その上に120ワットの太陽電池(60ワットX 12枚)を太陽エネルギーを直接電気に変換し、その電力をバッテリー(12V-120AH) に蓄電して100ルクス程度の蛍光灯を灯す。
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