Solar weekly vol.20/トピックス(1994.7.4 FRI 発行の記事です)

大分県宇佐市に完成した大分県農業技術センター内の太陽光発電装置
冬季の施設栽培には、重油や灯油などを使用しているが、これが地球環境汚染の一因になると考えられるため、農業におけるクリーンエネルギー利用の必要性が求められている。
大分県では冬季栽培の施設化が進んでおり、今後のエネルギー需要が予想される。こうした状況から、同県では、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) とともに太陽エネルギーの活用を図るため、太陽光発電の農業利用実証試験を実施することとなった。
大分県宇佐市の農業技術センターに、このほど太陽光発電フィールドテスト用の太陽光発電システムと複合環境制御温室が完成。センターに設置されたシステムは、単結晶シリコンタイプの太陽電池315枚を組み合わせた発電装置で20キロワット(※2)の発電能力がある。
これを、コンピュータで温度、湿度、窓の自動開閉などができる複合環境制御温室(160平方メートル)の動力源として使用する。また、温室の冷暖房、作物の冬季加温や夏の冷房として利用するほか、栽培の省力化や新たな作型の開発を進める予定。センターでは、当面、トマトの長期栽培実験を行うことになっている。
取材協力◎大分県農業技術センター/0978-37-1141
(※2) 20キロワットの発電量は年間重油5.300リットルに相当し、太陽光発電を利用することによって16.8トンのCO2前減となる。
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