Solar weekly vol.20/トピックス(1994.7.4 FRI 発行の記事です)

光を当てると光源に向かって進むマイクロロボット「ムッシュ」君
<主な仕様>
1.移動速度:1.8~14.7ミリメートル/S
2. 登はん能力:約5度
3.動作電圧範囲:1.5〜2.2V
4. 重量:4.3グラム
5. 寸法:12.4X11.0x10.8m
6. 充電方法:ケース収納時に自動的に充電(触覚ープラス、尾=マイナス)
7.部品点数:98
8. 外装:92.5%スターリングシルバー
93年3月セイコーエプソンから発表され、ギネスブック公認を受けた世界最小ロボットだ。
太陽光や懐中電灯の光を当てると、光源に向かって加速してくるマイクロロボット「ムッシュ」をご存知だろうか。セイコーエプソンは、長年にわたってウオッチ、コンピュータ、プリンタ、その他電子デバイスの生産を通じて培ってきた技術を駆使して「ムッシュ」を誕生させた。
昆虫のような約1センチ角の銀製のボディには、クォーツウォッチ用の低消費電力駆動CPUーICや超小型ステッピングモータ、水晶振動子をはじめとする 98個の部品が組み込まれており、その精密さゆえに、日産2〜3個というペースで熟練者が組み立てている。
「ムッシュ」は91年秋に開発されて以来、コンテストなどで人気を博したため、昨年3月からアミューズメント分野に向けて試験的に販売されることとなり、東京都内のホビーショップなど(※2)を通じてセット価格5万円で受注販売を行ってきた。
同社では、マイクロロボット「ムッシュ」をマイクロマシン具体化の一歩として位置づけており、同社の得意とする精密技術をベースにEMRoS(Epson Micro Robot Systems)として、当初からシリーズ化を考えてきた。将来的には、音に反応するロボットやオーナー自らが動きをプログラムできるロボットなど様々な展開が可能と言う。
そして今回、同社では、これまでの経過を踏まえて、具体的な新機種開発の検討を開始した。計画では、4月からの販売体制をエプソン販売通しから直販に切り替え、顧客からの要望などなまの声を聞くことで新機種の開発に生かしていくとしている。
なお、マイクロロボット「ムッシュ」は、現在、東京・外苑前で開催中のイベント「I ntelligent Measurement」に出品されている。会場では6台のムッシュ君たちによる光追跡レースが行われ、12月16日まで、その姿を身近に見ることができる。
「 I Intelligent Measurement 」
会場:TEPIA/東京都港区北青山2-8-44/03-5474-6111
期間:12月16日(金)まで1 0 AM~ 6 PM(土・祝日~5PM) 日休
取材協力:セイコーエプソン(株)/03-3348-8531
(※2) 銀座・天賞堂(03-3562-0021)とキデイランド原宿店(03-3409-3431)。
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